副業や自営業を考えるとき、どうしても注目されるのは「売上」や「利益」です。
月にいくら稼げるのか、続ければ生活できるのか。
もちろん重要な視点ですが、実際に自営業を続けてみると、数字には表れないリターンがあることに気づきます。
自営業をしていて、たまにもらう差し入れ
私の場合、自営業としてドッグサロンを運営しています。
仕事柄、お客さんと定期的に顔を合わせることが多く、長い付き合いになるケースも珍しくありません。
これまでに頂いたものを思い返すと、
- 小袋のチョコレート
- たい焼き
- 大福
- ひとくち生姜糖
- ペットボトルのジュース
- 家にあったらしき色々なお菓子
といった、決して高価ではないものばかりです。
ただ、不思議とこうした差し入れはよく覚えています。
なぜこういうことが起きるのか
ドッグサロンという業種の特性も大きいと思っています。
- 犬を飼えるだけの生活的な余裕がある家庭が多い
- 定期的に通うリピーター中心の商売
- 完全な対面サービスで、会話が発生する
この条件が重なることで、「お店」ではなく「人」として関係が続きやすくなります。
その結果、「ついでだから」「余っているから」といった感じで、気軽に差し入れをしてくれる人が一定数いるのだと思います。
対面商売だからこその安心感
もう一つ大きいのは、対面でのやり取りです。
実際に顔を合わせ、場所も分かっている関係性の中では、おかしなことをしづらいという抑止力が自然に働きます。
これは、匿名性の高いネット完結型の副業や、単発取引が中心の仕事とは、構造的に違う点です。
すべての自営業に当てはまる話ではない
正直に言うと、こうした「お金以外のリターン」は、どんな自営業でも得られるものではありません。
- 客層が不特定多数
- 取引が一度きり
- 匿名性が高い
こうした形態の自営業では、同じような関係性は生まれにくいでしょう。
これは優劣の話ではなく、仕事の構造の違いです。
金額以上に残るもの
差し入れ自体に大きな金銭的価値はありません。
それでも、
- 忙しい日の気持ちが少し軽くなる
- 「やっていて無駄ではない」と感じられる
- 仕事を続ける理由が一つ増える
こうした感覚は、売上とは別の形で確実に残ります。
自営業や副業を考えている人へ
自営業の良し悪しは、収入だけでは判断できません。
「どんな人を相手にする仕事なのか」
「どんな距離感で関わるのか」
この視点を持って業種を考えることは、売上予測と同じくらい大切だと思っています。
自営業は、売上だけがすべてではありません。
人との関係性から返ってくるものも、確かに存在します。
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